ラブストーリー

女子高生が毎朝神社でお参りをしていた。
「素敵な彼氏ができますように」


ある日いつものようにお参りをしていると、白い犬が横にいた。
こちらをじっと見て、ふいに歩き出し、またこちらを振り返ってじっと見た。
「え?ついて来いってこと??」
彼女は犬の後ろをついて行くことにした。


犬はてくてくと歩いて行く。彼女もその後ろを歩いて行く。
犬は信号でちゃんと止まったり、不良のたむろう道を避けて歩く。
「この犬、賢い」
彼女は思った。


犬が急に一軒の家の前で座り込んだ。
彼女も座った瞬間、犬が消えた。
「え?今ここにいたでしょ!?なんで?」


それからしばらくしても犬は現れなかった。
仕方なく彼女が帰ろうとした時、家から男性が出てきた。
同じ学校の一年先輩だった。
「あれ?ここで何してるの?」
彼女は今までのいきさつを彼に話した。
彼はそれを聞くなり慌てて家に戻って、写真を持って出てきた。
「きみが見た犬ってこいつ?」
写真にはあの白い犬が写っていた。
「そうです、この犬です!」
「そっかー、こいつ俺が幼稚園の時にもらってきて、昨日病気で死んだんだ。俺、すっげー落ち込んでさー。」
彼は白い犬との思い出を彼女に語り始めた。彼女は黙ってそれを聞いた。


日も落ちかけた頃彼女はそろそろ帰ると言った。
「今日は俺の話を聞いてくれてありがとう。あの・・・また明日・・・会えないかな?」


というドラマを見て母と「いい話だねー」と言っているをみました。
なんだかすごく不思議な夢でした。(というかなぜ母親とドラマを見ているのか・・・)