意外や意外

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

殺戮にいたる病 (講談社文庫)

本屋でたまたた見て面白そうだなーと思い、「告白」と一緒に購入しました。
女性猟奇連続殺人事件の話で、犯人、その家族、犯人を追う元刑事、の視点で書かれています。


購入した時も読んでいる時も、「この本は猟奇殺人の犯人がなぜそうなったのか、その心情を書いたものなんだ」と思っていました。
ところが・・・


最後の一行でその考えや今まで思っていたこと、すべてが吹っ飛びました。
えええええ!!!!!


数秒あ然・・・そして意味が分からない。
今まで思っていたこと、犯人像、家族の話、これ・・・???
何がなんだかわからず、もう一度読み返してみました。
なるほど・・・そういうことかー。
してやられました、この本は猟奇殺人の話と見せかけておいて、実は探偵の出ない本格推理物でした。
最初からわかっていれば、もっと注意深く読んだのにー!!!
キー!!って感じです。


今まで読んだ本で例を挙げるとすれば・・・
横溝正史さんの金田一耕助シリーズ「夜歩く」的なものかと・・・
綾辻行人さんの「十角館の殺人」的なものかと・・・
つまり、どんでんがえしでした。


最後の最後で「そうですか!」みたいな・・・
とにかく、一読の価値ありですね♪


参考までに、どちらも面白いですよ。

夜歩く (角川文庫)

夜歩く (角川文庫)

十角館の殺人 (講談社文庫)

十角館の殺人 (講談社文庫)