この世は金

炎と氷

炎と氷

昨日読み終えました。

いや、すごかった・・・
一気に話が進んでいくもんだから、ついていくのがやっと(笑)
「この名前の手下は誰でした?この人は誰の債務者?」的な・・・だって手下も債務者も多いから、さっぱり覚えられない。

でも強烈なインパクトの人は絶対に覚えていますね。
それに自分の頭の中でイメージも出来上がっていますし。


世羅と若瀬、二人の対照的な闇金の壮絶な戦いです。
本当は二人で闇金の天下(闇金の天下って・・・)を取ろうと約束した友でしたが、ひょんなことから敵対になってしまう物語。
この話も黒い太陽と同様に生々しい裏社会を描いています。

でも黒い太陽とは明らかに違うのが、暴力シーンですね。
暴力もさることながら、おぞましいシーンの連続でオエーですよ。
世羅のすさまじい暴力がまたまた。手加減なし、常に全力疾走。


で、この話を読んで思ったんですが、私暗算が大の苦手で、金利やら暴利やらの話が出てくるとさっぱりなんです。
確かに暴利というのはわかるんですが、それが何日でどうのこうの、いくら損したらどうのこうの、計算できなくてついていくのに必死。
多分私が舎弟なら、頭が悪くて世羅に何度も殴られているでしょうね。

最後もあっさりとまとまっていましたが、なんだかお二人にはもっともっと暴れてほしかったかなーとも思います。


やっぱりやくざって怖いですね。
でもそのやくざからお金を借りても返さない債務者は、ある意味最恐ですよ。
二万三万のために身を破滅させるのはよくニュースで聞く話ですので、実際そんな人がいるというのに驚きです。
お金は本当に本当に大事です。
会社で嫌な思いをして、理不尽なことに耐え、それでも少額しか稼げないし生活に精一杯・・・
みんな苦労の末に得たお金なのに、それを借りて返さないなんて。
一生懸命働きましょう。


おまけ)
でも、やくざさんも最後の最後はお金じゃなく義理人情?だと私は解釈しました。
この世は金だけれども、金よりも強いもの。それは人と人とのつながり=絆=信頼関係ではないでしょうか?
お金で簡単にそれを手放せる、買えると思っていたって、そー簡単に人間関係を断ち切るなんてできるでしょうかね?信頼関係をお金で得ることなんてできるんでしょうかね?