殺意の狭間

殺人の門 (角川文庫)

殺人の門 (角川文庫)

昨日読み終えました。
なんだか救いようのない話で、主人公に腹だたしさを感じながら読み進めていました。

はあ??なんでまだこの男に関わるの?

って毎回毎回キレそうになっていました。
そんなに怒るなら読まなきゃいいのに・・・と旦那さんに言われつつも、読んでしまった以上は最後までがモットー。
しかししかし・・・結局救いはないものか??

で、読み終えて、寝る前に布団で主人公ではないもう一人の主人公の気持ちを想像してみました。

なんだか彼の気持ちが分かるような気がしました。
結局どちらが被害者なんだろ・・・
お互いがお互いに対してすごいコンプレックスやみじめさを抱えながらも、唯一自分が心を許せる人であるというもどかしさ。
彼がもっと素直な人なら親友として生きていけたかもしれないのに、最初の一歩を間違えたが為に、その後の二人の人生はめちゃくちゃになってしまったのかも。


自分の心を偽って他人に接するのは案外簡単なこと。
難しいのは、相手に自分の気持ちを全てさらけ出すことではないのかなー??と考えさせられました。

あ、途中に悪徳商法の話術などが書いていますので、とっても参考になります。