豹変

地獄の奇術師 (講談社文庫)

地獄の奇術師 (講談社文庫)

以前二階堂さんの「聖アウスラ修道院の惨劇」を読んだとき、この話のことばかり載っていたので、古本屋で買って読んでみることにしました。

勉強しないと・・・って思ってるくせに、結局古本屋の誘惑に勝てない情けない私
(- -)

この話は読む前にアマゾンでレビューを見ましたが、なんとも評判があまり良くないですね。
すぐに犯人が分かってしまって、それからが退屈、とか書いてましたし。

「そんなすぐに犯人が分かるのかー??」と半信半疑でしたが・・・


犯人、お前やん!!


というかお前しかおらんやん!って感じで、やっぱりすぐに分かってしまいました・・・
中高と学校がミッション系だったのでキリスト教のお話には興味があります。
なので、面白く読ませていただきました。(犯人とか事件とかは別にして)


信仰って怖いなー。
私もほぼ?無神論者って感じですが、お墓にお参りに行ったりしますよ。
お盆やお彼岸も行きますし、死者を敬うのは当然です。
ただ、それが神様なのか自分の近しい人もしくは先祖なのかで、考え方もこんなに変わってしまうのだろうか?という気になりますね。

怖い怖い・・・
信じることってすごいと思うけど、すごいエネルギーが必要なんですよね。


ゆがんだ思想がこんな風に人を変えてしまうなんてって考えさせられる作品でした。
もう少ーしトリックにひねりが欲しかったかなー??